こんにちは。
今回は木の「木目」についてのお話です。
木目、杢目、柾目、板目、節・・・いろいろな木の木目にまつわるワードがあるのはご存知ですか?
聞いたことあるような、でも意味は説明できないな。。そんな方も多いですよね。
しかし、このワードを少し覚えると、木の見方やチェックポイントが変わるかもしれませんよ。まずは入門編として「柾目」、「板目」、「節」のことを簡単にお伝えします。
さっそくみていきましょう。
ー resume ー
●柾目と板目って何?
●節はなんでできるの?
●NATUREDESIGN®と樹木のロマン
1本の丸太の中から切り取る場所によって、木目は大きく異なるものです。それらを大きく分類したときに柾目と板目という2つに分けることができます。
木目がまっすぐ直線に近く、模様も均一ないわゆる「柾目(まさめ)」は丸太の中心部のほんの一部。クセのないまっすぐ素直な木目となる柾目は、希少価値が高く値段も高価になります。特に「本柾」と呼ばれる部分は、牛肉で例えるとヒレ肉の中の”シャトーブリアン”。とても希少で高価な部分です。
一方「板目(いため)」は、山型や波・渦巻き模様など一枚一枚個性のあるランダムな木目をしています。 また取れる部分が多いため、比較的価格はリーズナブルです。
柾目は見た目だけではなく、湿度調整が得意で反りにくいといったメリットも。板目は柾目と比べると、伸縮しやすく、反りが起こりやすいとされていますが、経験と知恵から適材適所で使用しています。
枝があった軌跡が「節(ふし)」となります。
木の幹は成長とともに太く肥大していきますよね。その中で、細い枝はその肥大していく幹に巻き込まれながら成長していきます。つまり節は、枝があった数だけ存在するということです。
節は、たとえ同じ樹種であっても生きてきた環境によって異なる姿かたちで現れます。人も同じですね。種別が同じでも、見た目も性格も全く同じものはないものです。
木材の節はひと昔前は「欠点」とされ、できるだけ節のないところを使う傾向がありました。しかし近年は節も1つのデザインとして採用する木製品が注目を集めています。節が表情豊かな木目が木の温もりや味わいを演出してくれます。
わたしたちの母体である岡崎製材では、1枚1枚異なる木の特徴を”自然がデザインした個性=NATUREDESIGN®(ネイチャーデザイン)”と考え、職人たちがその個性を活かすように仕上げています。
木の節や木目の出方、そして杢目の表情から「木がどのように生きてきたのか」、つまり”木の生き様を推測することができる”というのは、自然のデザイン物ならではのロマンですね。