introduction
HAZAI ® とは
建材や家具の製造過程で発生する木の切れ端を「端材」と呼びます。
「不揃いで扱いづらい」
「手間がかかるから商品化はできない」
「廃棄した方がラク」
という厄介者。
それが端材です。
実に山から伐採された原木のうち約15%~20%は廃棄されていると言われています。不揃いがゆえに加工は非合理的。廃棄してしまうのが最も経済的だからです。
しかし時代が大きく変化した今、創業100年を迎えたわたしたちは大切なことに気がつきました。端材を捨てるのは簡単。でも、木を余すことなく活かすのが本物のプロではないか?木を活かして次の100年を創造していくことが私たち材木屋の使命なのでは?ということを。
木とともに歩み、木に生かされてきたわたしたちにとって原点に戻る覚悟を決めた瞬間でした。
opportunity
”HAZAI® project”の誕生
岡崎製材が大切に管理して加工・販売する木材は、一点で何百万円もする価値の高い銘木ばかり。端材(切れ端)であっても、高級テーブル・家具と変わらない肌触り・質感が楽しめます。
木を余すことなく使ってこそプロ、という材木屋の思いと、日本人として【もったいない精神】を端材に込める。まだまだ使い道のある端材の廃棄処分を減らし、個性豊かな端材を無駄なく使って新たな価値を創造したい。そして、それらをより多くの人たちにお届けしたい。こうして2017年、”HAZAI® project”は産声を上げました。
しかし一部ではこんな冷ややかな声も。
「端材なのに、なんでこんなに高いの?」
「木の切れ端に、どんな価値があるの?」
正直、ショックでした。
私たち材木屋の挑戦は認められないものなのか。しかし、当時は「SDGs」というキーワードもまだまだ世間に浸透していない時代。そのような反応も無理はありません。
そんな悔しい思いを重ねた社員ひとりひとりが、自分たちの目指す世界を信じて形にしたものが「HAZAI®project」の商品なのです。
be collaborating
made in Japanへのこだわり
HAZAI®projectの生産体制はすべて国内、【もったいない精神】を共通ワードとした"made in Japan"にこだわります。自社工場だけでは叶わない安定的な生産体制。それを叶えるため地域の職人や木材加工を専門とする会社との協業体制まで確立します。プロダクトがきっかけで取引がスタートした協力会社は10社以上、地域で連携したエコシステムも整えることができました。
また地域で協力体制を築くことで、自然に負荷のかかる不要な配送エネルギーを削ることも可能となります。
next
木と共に100年、木を生かして200年
創業から100年を経た今、改めて「木に生かされてきたから、木を生かす」という精神が企業風土として定着してきています。
「木と共に100年、木を生かして200年」というスローガンを掲げ、2017年にスタートしたHAZAI® projectは、2022年3月で累計販売数1万個を突破。脱プラスチック、SDGsなどというキーワードに代表されるように、木の個性・価値を認める風潮が強くなってきたこの時代に、社内でも、木の端材をフル活用しようという機運も高まり、岡崎製材のスタンダードのひとつになりつつあります。
Building Towards the Future
HAZAIの価値を創造し続ける
沢山の職人の手を介し、手間と適切な時間をかけて作り上げられた木製品には、使い込む時間の経過とともに風合いが増していく「経年変化」の要素を併せもちます。長く使い続けるうちに”愛着”という感情が生まれることを願い作っています。
自然に敬意をもち、木を余すことなく木とともに生きる。そしてHAZAI®projectの活動を通して、製品化までの背景も一緒に届けることで「木製品」の奥深い魅力、そして「環境への配慮」とともに、「長く使い続ける」ことのできるプロダクトを発信し続けていきます。
「HAZAI®」は、当社の商標登録です